さまざまな特性のある管轄地域を高機能消防指令システムで支える | 日興通信株式会社は、ICTソリューションの提供を通して、お客様のベストパートナーを目指します。

導入事例

秋田県 男鹿地区消防一部事務組合様 高機能消防指令システム導入事例

「なまはげ」ゆかりの地。さまざまな特性のある管轄地域の暮らしを守る。

海岸線の近くにある男鹿地区消防一部事務組合(以下、男鹿消防)様の管轄地域は、西側には日本海が広がり、内陸には男鹿半島 男鹿三山と呼ばれる信仰の山があります。「なまはげ」ゆかりの地としても有名なところです。
また、大潟村には田園風景が広がる広大な土地もあり、港には石油を備蓄する大型タンクが並ぶ場所でもあります。
このような地域特性をもつこの地の消防本部では、さまざまな通報要請に迅速に対応できる準備をされています。
山からの滑落事故や海難事故、林野火災、ドクターヘリの対応、また本署の近くにある石油備蓄基地タンクでの万が一の災害のため、専用の高所放水車などの車両が本部に3台(3点セット)配置されているなど、いかなる災害にも対応できるよう1署6分署で地域を見守っています。
*写真:手前の白い建物が男鹿消防署様。目の前には海岸が広がる。近隣の山から撮影。

アナログ無線(150MHz)からデジタル無線(260MHz)へ

新指令システムの導入

平成22年 総務省の発表により、各自治体消防は従来150MHz帯で使用していたアナログ方式の消防救急無線通信システムを、260MHz帯のデジタル方式へと移行することが決定し、平成28年5月31日までの期限内にアナログの無線通信システムをデジタル化しなければならないことになりました。

男鹿消防様では、高機能消防指令システムへの更新および消防救急デジタル無線への移行を、平成25年度から27年度にかけて行いました。また、無線基地局を3箇所とし、そのうち1箇所は高さ60mの塔の上から電波を送出しています(写真)。これにより、「電波未受信地域(不感地帯)」を大幅に解消することができました。

また指令室建屋も、日本海中部地震や東日本大震災を教訓に地震および大津波にも耐えうる構造とした、床面の高さ9.5mの新通信指令室を増築しています(写真下)。

*写真:60mの高さから260MHzの電波を送出している新設塔、天王スカイタワー新設アンテナ。

*写真:消防本部内に新設された通信指令室。

今回の高機能消防指令システムおよび消防救急デジタル無線化により、通信距離と通信データ量が大幅に増え、さまざまな消防業務が改善されました。改善ポイントを3点ご紹介させていただきます。

1.通信手段の変化による “正確で迅速な無線通信”
今まで遠距離通信の場合、各署所にある基地局を呼び出して通信内容を伝える、いわゆる伝言ゲームのイメージでした。ですが、導入後は3基地局による中継機能により、消防署員同士の通信において直接連絡を取ることができるようになりました。それにより速く正確な現場との連絡が可能となり、結果として各署所の職員の負担を減らすことにもなりました。

2.“通信地帯のエリア拡大”
半島の中心部に大きな山があるので電波が届きにくい場所があり、今も携帯電話を使って通信している場所もありますが、今まで電波が届かなかった西海岸エリアの「不感地帯」はかなり改善され、通信可能エリアが増えました。

3.“誰でも正確な位置特定ができる環境へ”
現在、消防本部には現場に直接行くのではなく、通信指令業務を専門に担当する通信員がいます。
以前までは、現場の地理が分かる長年の経験を持った署員が要となっていました。しかし、現在では「位置情報通知システム」が導入されたことにより、固定電話やGPS付きの電話は通報をしてきた人の位置が地図上に現れるので、すぐに現場を特定することができるようになり、新人の署員でも災害通報時現場確定を素早く正確に行うことができるようになりました。
また、このシステムは地理に不案内な観光客からの119通報時に住所や目標物などが分からなくても、現場位置を特定しやすくなったので、今までよりも所在地確認が早くなり素早い対応ができるようになりました。

<今後の展望>システムとマンパワーの両面から防災体制のさらなる強化を目指す

今回の消防救急デジタル無線デジタル化により、かなり不感地帯の問題は解消されましたが、さらに西海岸沿いの不感地帯をなくすべく、車両に載せて簡易基地局となるような装備の設置ができればと考えていらっしゃるようです。

高機能消防指令システムと併せて消防OAシステムの導入により、事務効率の向上が図られました。この時間を有効に活用し、導入したシステムの使用方法を覚えるのはもちろん、さまざまな災害対策・人命救助・地域への対応など多岐にわたりますので、知識習得や訓練などを充実させ、一人ひとりの能力を高めていきたいと考えていらっしゃるようです。

最後に、消防には災害や救急の通報だけではなく、苦情や街の困りごとのような通報も入ります。いかなる時、場所でも地域住民の皆様のご期待にお応えできるように日々努力していきたいとのことでした。

男鹿消防様管内図


※この導入事例の記載内容は取材時(2016年3月)のものです。
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※記載の画像はイメージです。 実際の画面、製品とは異なります。

秋田県 男鹿地区消防一部事務組合様

<プロフィール>  ※2017年4月1日現在
・管  轄: 男鹿市、潟上市(旧天王町地域)、大潟村
・分  署: 6分署(北分署・東分署・天王分署・天王南分署・若美分署・大潟分署)
・職 員 数:149名
・管内面積:452.64k㎡
・管内人口:53,663人(世帯数 23,218世帯)
・本社所在地:〒010-0511 秋田県男鹿市船川港船川字海岸通り2号12番地7
・ホームページ:http://oga119.jp

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