コラム

【最新米国便り】バイオテックスタートアップ

ビジネスの源泉と進化を求められるスタートアップは鋭い異質の感性と行動力を駆使し多様性に富むバイオテックを矛先に。

刻々と変わるウイルスパンデミックを封じるバイオテクノロジーとリーダーのユニークなアクションが生み出すソリューションマーケットにリサーチセンターや大学からスピンアウトしたスタートアップ十数社が参入。

パンデミックを抑えるディジタルトランスフォーメーション、5Gネットワーク、バーチャルリアリティ、サイバーセキュリティ、AIへビジネスがシフトしたが今、台頭のトップはバイオテクノロジー。

バイオテックマーケットは二年後に$800Billionへ成長すると予測され、大手IT企業も参入を模索するがインベスターが投資を優先するのはスタートアップ。

注目されるのはCellarity、Kriya Therapeutics、Bio naut LabsとCentury 社。

マサチューセッツ州ケンブリッジに設立されたCellarity社には$200Millionを投資。ターゲットセルの動きに絞ったテクノロジで効果を上げる治療薬開発で注目されている。Immuno-oncologyと呼ばれる免疫腫瘍、血液、呼吸器関連やメタボがターゲット。

Kriya Therapentics社はパロアルトに$85Millionを投下してバイオリサーチセンターを開設。糖尿病治療に加え遺伝子治療をターゲットに伸びている。

ロサンジェルスのBionaut Labには$20Millionが投下され特定遺伝子むけ治療薬開発とマイクロロボット開発を加速。AIとロボティクス開発専門家が率いて他社と差別化。

ドイツBayer社の支援を受けるCentury 社は$500Millionの投資をベースにiPSC(induced pluripotent stem cells)で癌治療薬開発。

メディカルセンターから治療経験豊富な多くの専門医も取り込んで効率の高い治療システムに特化。経カテーテル大動脈弁置換手術TAVRで私を救ったドクターも新たなターゲットと見て転向。「飲み薬」でウイルスを抑えるプロジェクトを立ち上げ、お前を治験者にという。重症化した患者のリスクゼロを達成し治療法に大きなインパクトが期待できる。

米国は政、経、軍事力に加えバイオテクノロジーとメディカルソリューションを国家戦略に据えるが、国民にウイルスと向き合うよう訴える大統領はワクチンブースターを避け言行不一致。

*画像はイメージです。