コラム

【最新米国便り】メディカルトレーナー

米メディカルシステムは治療を終えると次のフェーズへ引き継ぎます。

患者データは病院のメディカルシステムへアップされ医療関係者のハンドヘルドメディカル端末で見ることが出来ます。

次のステップは体力回復リハビリのスピードアップです。病院に隣接した広大なリハビリテーションにはEKG(心電図)モニターの組み込まれた各種機器が揃えられ、医師資格を保有するメディカルトレーナー十数人が常駐。

患者のメディカル履歴とデータを共有し、リハビリプログラムを組んで付き添います。目の前に映されるリアルタイムチャートの変異は気持ちを引き立てます。

タイミングを図り、心エコーとEKGもチェックされます。

膝下からくるぶしまでは塞栓予防 anti-Embolism stocking で血流を促進。聴覚、触覚、ブレインリハビリ、リアクション、バランストレーニングに加え業種対応、スポーツリハビリにはミュージシャンとアスリート達もトレーナーに投入。

厳しいのは肺機能をリカバリーするスパイロメーター(肺機能検査)。500mlが精一杯でも徐々にアップされます。スポーツ選手には4000mlが課せられています。

500mlでも全力疾走の息切れを上回り4月末のハプニングが「ファウスト」のブロッケンのように甦ります。

*画像はイメージです。