コラム

【最新米国便り】メディカルデバイス

フィリップス社が$360Millionで買収したIntact Vascular社へもHoag メディカルセンターのチーフドクターがキャリアチェンジ。

患者とメンタル面でも自然に向き合うのを重く捉え、柔和な笑みの絶えないドクターにはドクタースマイルのニックネームが。

耳元で優しくスマイルと声をかけるドクターの温かい心は痛みを和らげ勇を鼓舞。

ドクターのハイレベル技術は足の付け根の血管から細いチューブでバルーン付きステントを挿入し私の心臓動脈にセットアップ。今も足の二箇所に小さなカサブタが。

バルーンで広げた位置にステントを固定し血管を拡大。

 

心臓を止めることなく手術台から見える4メーター四方の巨大なスクリーンでステントを移動させるのを確認するよう指示。鼓動を続ける心臓動脈の閉塞部を確認するとバルーンで拡大してステントが移動。それを確認した私の意識は朦朧。

気がつくと病室に戻っており家内が笑顔で覗き込んでいる。

 

経カテーテルによる大動脈弁置換手術「TAVR(Transcatheter aortic valve replacement)」の時は頭上一面の照明と全身麻酔で記憶は残っていない。

スマイルドクターは画期的なデバイスを開発し多くの人々を救いたいと微笑んだ。

 

そのメディカルデバイスカンパニーIntact Vascular社は従業員100人。売上$25Millionの医療機器、開発、供給大手。

 

フィリップス社は主力プロダクトと位置づけ、血管形成ステント(Peripheral balloon angioplasty)として全米とヨーロッパのメディカルセンターへ供給。

 

ドクタースマイルはその最小浸潤技術をminimally invasive vascular procedureとして更に進化させるに違いない。

*画像はイメージです。