【最新米国便り】テクノロジーパーク
状況に合わせ結集、分散を繰り返すテクノロジーインダストリーにワーキングモデルを絡めたリユニフィケーション(結集)が浮上。
スタンフォード大はパロアルト市と分散したシリコンバレーの再構築プロジェクトに着手。
ボストン北部のウオルサム市は環状フリーウェイ「ルート128」にありハネウェル、IBM、HP、DEC、3M、マイクロソフト、レイセオンを含むハイテク企業は全米のリサーチャーとエンジニアを惹きつけた。
時を経てウェストコーストへ移行した各社をパンデミックを機にハーバード大とMITがコンピューティングサイエンスを軸に全世界から優秀なブレーンを呼び戻し新たなテクノロジーパークを起ち上げる動き。
ロサンジェルスとサンディエゴの中間に位置する私の住むIrvine市はロングビーチとニューポートビーチに隣接し計画都市として発祥。
ハリウッド、ヴァンデンバーグ宇宙基地、ロッキード、ハイテク企業に囲まれハイテクベンチャー醸成を推進。
ヴァンデンバーグから打ち上げられるロケットがくっきりと赤い航跡を描く空のもとIrvineテクノロジーパークは市の長期ハイテク戦略を担う。
マイクロサテライトシステムのTyvak社はTerran Orbital社と共同でNASAの月面探査車両を開発。
フィンランドのスタートアップICEYE社も特殊衛星開発のためIrvineへの進出を計画。
私の心臓に埋め込まれたバルブを開発したEdwards Lifesciens社はメディカルデバイス開発センターを強化して全世界へ供給。
グーグル、オラクル、ブラックベリー、Johnson&Johnsonのリサーチセンターの他、フォードとアマゾンによる電気自動車開発を進めるミシガン州から進出したRivian社には千人規模のエンジニアが結集。アマゾンによるEV車十万台発注を受け製造工場を拡大。
カナダに本拠を構えるBlackBerry社はIrvineリサーチセンターで高機能予想防御サイバーセキュリティセキュリティーAIを開発し車載ソフトウェアプラットフォームで自動運転マーケットリーダーを目指す。G7各国へのセールスも展開しビジネス体質を転換。
Irvine市は戦略の要にTech Ecosystemを据えてボストンやシリコンバレーのイメージを覆し夢とロマンのテックワールドを構築し雇用拡大を図る。
プロジェクトリーダーは日系四世。その信条は
クラウドへロマン彈けるアーバイン
赤蜻蛉
と詠取れる。
はかない「蜉蝣かげろう」と違い、前にしか飛ばない「とんぼ」は変化の象徴でもあり、シュトラウスの優雅なポルカ「とんぼ」は上下左右と軽快。
変わり身の速いアーバインはミッションを完遂するに違いない。
