コラム

【最新米国便り】エクソソム

細胞から分泌される「エクソソム(Exosome)」と呼ばれる“メッセージ物質”を使用した病気診断技術マーケットは本年20億ドルを達成し、数年後に60億ドルに拡大すると見られており、マイクロソフトを筆頭に多くの医療メーカーとスタートアップが参入。

 

エクソソムは分泌元細胞の特徴を反映し細胞間情報伝達の要。癌細胞から放出されるエクソソムは癌細胞の生存、悪性化、転移に関与し癌細胞に有利に機能する。そして細胞が生存しやすく細胞内外の環境を整え免疫細胞を抑制して新生血管を誘導する。

 

2008年、ニューヨークに設立されたExosome Diagnostics社はエクソソム内のRNA(遺伝物質)ベース体液診断システムを開発。全米医療センターは診断の正確さと迅速性を高評価。

そのLiquid Biopsyモニタリングは体液中の癌細胞や由来成分による診断効率を向上。

 

一方、医療、ヘルスケアアプリケーション事業の強化を急ぐマイクロソフトはIT臨床システム、クラウド活用診断と治療法の開発を急ぎスタートアップを巻き込む。

 

ヘルスケアクラウドツールをベースに医療、ヘルスケア特化IT企業をバックアップするトランスフォーメーション戦略。

 

*イメージ