コラム

【最新米国便り】クリーンエネルギー

ロサンジェルス北東にあるパサディナ市のカリフォルニア工科大学(Caltech)で、最終段階に入った宇宙ベースワイヤレス発電システムプロジェクトがスポットライトを浴びている。
 

Caltechは1891年に設立され、学生 2,300人 教授 1,500人 研究者 1,000人で工学・科学研究の世界トップレベル。
天文、航空、宇宙、物理、コンピューターサイエンス、情報システム、メディカルシステムで多くの先端研究を推進し、ノーベル受賞者を輩出。
シリコンバレーを創始しトランジスタ発明でノーベル賞を受賞したウイリアム・ショックレーや、高級言語LISPを開発し人工知能技術AIを提唱したジョン・マッカーシーも名を連ねる。
 

多くの研究プロジェクトの中で現在最も注目されるのは宇宙ベースワイヤレス太陽光発電システム。
研究支援者 数百人と1億ドルの資金を投入し最終フェーズへ。
宇宙に巨大な太陽電池アレイを打ち上げ、太陽エネルギーを捕捉してマイクロ波へ変換。
マイクロ波エネルギーは地上の発電ステーションに入力されて、電気エネルギーに変換されパワーグリッドシステム(送配電網装置)を駆動。
化石燃料、天然ガスから水素へエネルギーがシフトする中で、宇宙からのワイヤレスエネルギーがクリーンエネルギーをリードすると見られている。

*イメージ