【最新米国便り】デリバリードローン
小売業最大手Walmart(ウォルマート)はテキサス、アーカンソー、アリゾナ州のスーパーセンター拠点に200万世帯をターゲットにしたドローンデリバリーシステムを推進。
ドローンは12の垂直プロペラと、4基の推進プロペラを持ち、時速70マイル(約112キロメートル)で4ポンド(約1.8kg)の荷を運ぶ。
人口密集地域を避け、低音60デシベルで週末は運用停止。
サービス対象筆頭の医薬品に加え、子ども達に人気の高いアイスクリームとピザで地域への溶け込み戦略。
ドローンのフライト状況はiPhoneへリアルタイム配信され、子ども達はドローンの音を聞きつけアイスクリーム、焼きたてピザやハンバーガーに喜ぶ。
配達先上空でドローンがホバリングすると子ども達だけでなく大人も飛び出してくるという。ドローンのブーンという響きは夢を誘うに違いない。
数年前、実験的に開始したドローンデリバリーシステムは当初、クレームが多くネガティブなスタートを切ったものの徐々に人の心を捉えるのに成功。
2028年には400億ドル市場も予測され、UPS や FedEx を筆頭に多くの物流、輸送関連企業は垂直離着陸貨物ドローンを開発し、長距離輸送に特化した効率的なインフラストラクチャを構築する動き。
納期短縮、高精度プラットフォームでサプライチェーンの効率と質を向上させ、グローバル化を目指す。
感染症拡大予防の非接触タイプデリバリーという従来とは異なるアプローチは高齢者、自宅療養者、過疎地居住者向け医療品ドローンサービスマーケットとしても拡大すると見られている。
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