【最新米国便り】米大統領選
メリケル、サッチャーを含む女性首相、女性大統領が国家リーダーとして名を残しているが、11月米史上初の女性大統領誕生が濃厚。
激しい選挙戦で労働者層取り込みが勝敗の要として浮上。
米国の縮図といわれるラストベルトのミシガン州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州を含む、揺れるスウィングステート7州が焦点。
スウィングステートは、勝利政党の変動しやすい激戦州。伝統的な地盤を有する州の票に、スウィングステートの票をいかに積み重ねるかが鍵となる。
スウィングステートは製造業牽引の原動力とされ、生産国内回帰(リショアリング)、企業への設備投資サポート、製造スマート化、雇用大規模創出、エネルギー効率向上をターゲットに具体的な戦略で有権者の心理に訴える。
ラストベルトに近いミネソタ州ウオルズ知事を副大統領候補に据えた民主党は、製造業ルネッサンスを提唱し輸入品への高関税、企業税制優遇(15%)、規制緩和、石油天然ガス増産をアピール。
選挙結果は世界へ大きなインパクトを与えると見られており、ロシアと中国は重大な関心を寄せる。
心理の振れの大きなZ世代やサイレントジェネレーションC世代の動きを掴むのに苦慮する両陣営は、ラストモーメント(土壇場の瞬間)が勝負の分かれ目と位置づける。
