コラム

【最新米国便り】IBM 量子コンピューティング

IBMはリアルタイムでエラーを診断するデコード(復号)アルゴリズムで信頼性を強化した超大規模量子コンピュータ「スターリング」を開発中。

2028年までに開発し、クラウド経由で超高速計算能力を提供。

複数のチップを搭載したモジュールのネットワークで構成され、量子コンピューティング分野の飛躍的成長を目指し、Google や AppleなどのWebサービス競合各社を圧倒する。

 

ターゲットは古典コンピュータ能力を凌駕する計算タスクの実行と、優れたエラー修正システム。

その独自の数値処理による強力なエラー修正アルゴリズムは高機能チップ開発を可能にし、アルゴリズム開発から製造、パッケージング工程に至る全てのプロセスを改善し、リアルタイムでエラーを診断して Google や Amazon のように単一チップ上に創られた単一論理量子ビットで実行されるのではなく、FPGA(Field Programmable Gate Array)と呼ばれるデコードアルゴリズムでデコードする大規模エラー修正を実現。

 

開発には「Cockatoo(オウム)」や「Blue jay(カケス)」や「ムクドリ」のプロジェクト名が付けられ群れをなし鳴き声騒がしく勇ましい鳥の性格をイメージ。

「ブルージェイ」には2,000個の論理量子ビットが搭載され、10億回の論理演算が可能。

 

IBM量子コンピュータ戦略は、トランプの「MAGA(米国を再び偉大に)」と、地底深いイランの原子炉を破壊した地中貫通爆弾「バンカーバスターミサイル」を凌ぐと主張。

*イメージ(AI生成素材)