コラム

【最新米国便り】Space Weather Report

米航空宇宙局NASA、米IBM社と米大学リサーチセンターは太陽フレア、太陽プロンプトン現象、磁気嵐を分析する宇宙天気予報(Space Weather Report)の精度を向上させるAIモデル「Surya」(スーリヤ)を共同開発した。
「Surya」はインド神話に伝わる太陽神。

Suryaは、NASAの太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリ(SDO)」が長年蓄積した膨大な観測データをベースにして、2時間先の状況を視覚的に予測し、電力や通信ネットワークシステムに影響を与える宇宙天気の予測精度向上を可能にする。


太陽は、太陽フレアやコロナ質量(CHE)というプラズマの塊を放出して地球に様々な影響を与えている。

宇宙天気は社会インフラやテクノロジーに大きなリスクとなり、予測によりインパクトを軽減するSuryaアーキテクチャに基盤モデル(Foundation Mode)を採用し、大規模なデータセットを使って事前学習された汎用モデルで様々なリスクに対し高い性能を発揮。

今後、地球の磁極転換も予想され、高度な対応AIの開発へ向かっている。
米国との共同研究による対応が急がれる。

*イメージ(AI生成素材)