不慮の通信遮断を回避する― ネットワーク冗長化

コンピュータ上では、事業運営の根幹となる業務システムが稼動しています。 様々な業務システムを支えているのが、ネットワークシステムです。 ネットワークシステムに障害が発生した場合、事業活動は停止し、その機会損失の規模は計り知れません。 ネットワークシステムのトラブルから、業務への影響を最小限に抑えるために、ネットワークシステムの冗長化は重要なポイントになります。

ループ障害に対応

末端のネットワークスイッチで起こりやすい障害が「ループ障害」。このループ障害が発生すると、すべてのネットワーク機器に影響を及ぼし、通信を停止させてしまいます。

このループ発生をネットワーク機器が監視および認識することで、該当ポートをブロックし、ループ障害による通信遅延やネットワークシステム停止などのトラブルを未然に防ぎます。

物理的障害にも対応

コアスイッチに物理的障害が発生した場合、その装置を経由したすべての通信を停止させてしまいます。このため、ネットワークシステムの復旧までに膨大なダウンタイムが発生します。

重要な基幹スイッチを物理スタック構成にすることで、1台のハードウェアが故障しても、もう1台のハードウェアで業務に影響を与えることなく利用することができます。
また、各スイッチ間を跨ぐLANケーブルを複数本利用することで、LANケーブル断線などの予期せぬトラブルにも対応可能です。

重要なのは、コアスイッチとディストリビューションスイッチ

サーバ~クライアントPC間に設置される最も重要なスイッチが、コアスイッチとディストリビューションスイッチです。
最低限、この2箇所を冗長化することで、重度なネットワーク障害が発生しても、企業全体に影響を与えることを最小限に抑えることが可能になります。

さらに、コアスイッチをリング状に冗長化することで、大規模・広域にも対応する冗長ネットワークシステムを実現することも可能です。