
導入のポイント
《導入前の課題》
- ファイル共有などクラウド利用の増加に伴い、高品質なネットワーク環境が不可欠になっていた。
- 事業所によってWi-Fi通信の不安定さや、速度低下が発生していた。
- 事業所やフロアごとにSSIDが異なり、移動のたびに再接続の手間がかかっていた。
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対策: 最新規格Wi-Fi 7を導入し、高品質の無線LAN環境を構築。
ネットワーク管理ツールにより全事業所のネットワーク機器を一元管理。
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《導入の効果》
- Wi-Fiの通信速度や安定性が大幅に向上し、スムーズに業務が行えるようになった。
- SSIDを一本化したことで、どの事業所へ行っても自動接続され、利便性が向上した。
- 共通のネットワーク構成・設定を採用し、運用管理の負荷が軽減した。
- ネットワーク管理ツールの活用で、障害対応や設定変更を迅速化できた。
<課題>Wi-Fiが不安定・速度低下が発生。また、事業所やフロアを移動するたびに再接続の手間がかかっていた。
<効果>Wi-Fi 7を導入し、速度・安定性が劇的に改善。ネットワーク管理ツールにより管理効率が向上した。
―― DXを支える次世代の最新無線規格「Wi-Fi 7」
Wi‑Fi 7は、第七世代の無線規格で、通信容量と速度、多台数同時接続時の効率を飛躍的に向上しています。 Wi‑Fi 6は空いている1つの周波数帯で通信するのに対し、Wi‑Fi 7は複数の周波数帯を同時に利用します(マルチリンク機能)。また、一度に通信できる帯域幅が320MHzまでと従来の2倍に拡張。これらの機能により、最大速度はWi-Fi 6の約4.8倍と言われています。
※デバイスもWi‑Fi 7機能に対応している必要があります。
※速度は理論上の最大値であり実際の転送速度を示すものではありません。
高速・ 低遅延・大容量通信を実現する「Wi-Fi 7」。
導入の背景
DXを支えるWi-Fi 7環境の構築
イスクラ産業株式会社(以下、イスクラ産業)様は「国を超えて、人々の健康と豊かな生活に役に立つ」という使命のもと、漢方薬・健康食品等の製造販売および医薬品等の貿易事業を手がけています。
近年では、業務効率化とDXの推進に向けてIT基盤の強化を重点施策として掲げています。本社移転を機に、全社の次期無線ネットワークに最新規格「Wi-Fi 7」を採用することに決め、日興通信にご相談をいただきました。
今回のプロジェクト方針について、経営企画部 管理・総務課の石倉良二様は次のように語ります。
「当社では、クラウドサービスの活用と、セキュリティ強化を軸にIT投資を進めています。ゼロトラストモデルの採用や多要素認証の導入により、全社的なセキュリティレベルの向上を図っています。ネットワークについては、どの事業所でも安全・快適に業務ができるインフラを目指しました。」
経営企画部 管理・総務課 石倉 良二様
導入前の課題
接続の不安定さと運用の手間を改善
イスクラ産業様の国内事業所は、本社および3つの営業所、漢方センター、物流センター、直営薬局5店舗。これらに無線ネットワークを導入しています。
以前は、アクセスポイントの設置場所や性能などが起因と考えられる通信の不安定さや速度低下が課題でした。
- 通信品質・セキュリティ:
クラウド利用の増加に伴い、高品質な無線環境と、最新のセキュリティ基準「WPA3」を満たす通信環境が必要でした。
- 運用の負担:
事業所やフロアごとにSSIDが異なり、従業員から「接続し直すのが手間だ」という声が出ていました。また、全事業所でネットワーク構成を統一し、運用管理の負担軽減も求められていました。
複数の提案の中から日興通信を選定した理由について「機器の選定だけでなく、全事業所で横展開できる設計思想をきちんとくみ取ってくれました。見積金額は他社が優位でしたが、ネットワークは構築して終わりではないので、長期運用を見据えた技術力と保守体制に期待が持てたことが決め手です。」(石倉様)
東京・日本橋、創業の地に再建された本社ビル(2025年10月竣工)。
導入の効果
利用者からの「快適に繋がる」との声
次に、Wi-Fi 7導入後の効果について伺いました。
- 安定性の向上:
Wi-Fi更新にあたって、ベースとなる高速有線LAN「10GBASE-T」を敷き、「それに対応するネットワーク機器を入れていただいたおかげで、Wi-Fiの通信速度や安定性が大幅に向上しました」と効果を語ります。
利用者からは「繋がりやすくなった」「Web会議が止まらなくなった」という声をもらっています。クラウド利用業務も快適になりました。
- 利便性の向上:
SSIDを一本化したことで、どの事業所へ行っても自動的にWi-Fi接続される点が高評価です。
- 管理の効率化
ネットワークの構成や設定を統一したことで運用負荷が軽減しました。ネットワーク管理ツールについては「管理画面が日本語でわかりやすく、トラブル時も手早く調べられます。それでも解決しない場合は日興通信にお願いしています」とサポートにもご満足いただいています。
- 環境の再現性
「Wi-Fi 7はすでに全ての事業所に導入しました。今後、新しい事業所ができた時には、同じ設計で効率的にWi-Fi環境を構築できます。」(石倉様)
Wi-Fi 7対応の無線LANアクセスポイント (HPE Aruba Networking AP-755)。
クラウド型ネットワーク管理ツール(YNO)により、全事業所のネットワーク機器を一元管理。
今後の展望
生成AIの活用と、ゼロトラストの深化
石倉様は、次なるステップとして「AI活用」と「セキュリティの高度化」を目指しています。
「社内データを生成AIに学習させ、有効活用できる土壌を作りたいと考えています。属人化している情報をクラウドに蓄積し、会社の財産に変えていきたい。そのために、AI活用ルールの整備も進めていきたいですね。」
これと同時に、日々進化するセキュリティ脅威に備えるため、「ゼロトラスト環境をさらに強化していきたいと考えています。」
石倉様のもとには、日々従業員からITに関する様々な相談が寄せられます。「何かあればすぐに連絡してもらえる信頼関係を築きながら、皆が安心して快適に業務に打ち込める環境を整えることが私の責務だと考えています。」
安定稼働を守りつつ、新しいテクノロジーを使いこなす文化を醸成するため、ルールの策定や最適な活用方法を日々探求されています。
イスクラ産業株式会社様 プロフィール
- 設立:1960年3月1日
- 本社所在地:東京都中央区日本橋二丁目10番6号
- 事業概要:医薬品・食品・化粧品等の製造販売、医薬品・医療機器・化学品・化粧品等の輸出入、漢方薬局・鍼灸院の経営
- 事業所:営業所3拠点、漢方センター、物流センター、直営薬局5店舗、鍼灸院
- 従業員数:120名(2025年3月現在)
- ホームページ:https://www.iskra.co.jp/
※記載内容は取材時(2026年1月)のものです。
