コラム

【最新米国便り】ステント オペレーション

テニスコートでネットへラッシュして意識が薄れたのは狭心症と診断。

Hoag メディカルセンターのAngiographyに使われるシーメンス社多軸血管撮影装置が心臓表面をカバーする後下降動脈(Posterior Descending)に狭窄を見つけました。

心筋梗塞で失った父と同じ箇所でした。

今年春に導入された次世代最新鋭血管撮影システムは高画質、高精度3次元CTで高度の心臓手術を可能にし、右手首の血管に2ミリ位の挿入孔を開けてカテーテルと造影剤を投入。

横になっているプラットホームの目の前に4メートル幅、縦3メートルの巨大なスクリーンがあり心臓血管をアップ。

心臓専門医2人が私の横でカテーテルを操作。システム専任メディカルエンジニア3人がモニター。

胸と顔の周りを行き交うアームは十数箇所の軸が駆動。

ドクターの指示でスクリーンを見ていると10分位で狭窄部を見つけステントをセット。

手術プロセスを患者も逐一フォローするのは重要なオペレーションとされ心臓を止めず慣れた手つきで完了。

翌日、担当ナースからステント挿入箇所を示すオフィシャルカードが渡され何らかの原因でドクターに診てもらう時に提示するよう念を押されました。

ドクターがペイシェント(患者)もチームメンバーと位置づけるメディカルシステムは想像を超え印象的でした。

ドクター達はカテーテルによる血管内治療(インターベンション)は全身に及び更に高度化、進化させると意気込んでいました。

*画像はイメージです。