コラム

【最新米国便り】司法非独立性

イスラエルのネタニヤフ首相が強引に推進する「司法制度改革(Judiciary Overhaul)」は、裁判官任命への政権関与を強め最高裁判断を国会が覆すのを可能にして司法のチェック機能が損なわれ民主主義の根底を揺るがす。

 

司法制度改革撤回を求める米国とイスラエルの亀裂が深まり関係悪化。

 

米国はネタニヤフとそのグループの個人的、政治的不満に動機づけられた権力掌握手段とみて介入を強化。

 

首都エルサレムに大規模な反対グループの青と白のイスラエル国旗が翻り、至る所でデモ隊と警官隊の衝突する映像はTVを席巻。

 

ユダヤ系アメリカ人はメディアや米政府内に大きな勢力を持ちアメリカ世論形成に影響力を与えるためイスラエルと共通の利益と価値観に基づく親イスラエル同盟関係を築き大統領選挙の行方も左右してきたが、ネタニヤフ極右独裁政権の誕生は米イスラエル関係に致命的な亀裂をもたらし同盟関係を揺るがし始めた。

 

米国のバックアップ後ろ盾無しにアラブ敵対諸国に囲まれた国を維持するのは不可能である現実を無視したネタニヤフの浅はかな行動はプーチンレベル。

 

 

*イメージ