校内放送システムを一新し、学校行事をさらに活性化する

清教学園中・高等学校様

~学校向け映像配信・管理システム『SCHOOL MEDIA in ONE※1』導入事例~

導入のポイント

《導入前の課題》

  • 学校説明会などの行事は、メイン会場であるチャペル(講堂)と複数の教室を使って実施しています。
    しかし、教室へ映像配信する際、教室によって映像と音声に遅延が発生していたため、配信の安定性を確保することが課題でした。

《導入の効果》
そこで、学校向け映像配信・管理システム『SCHOOL MEDIA in ONE』を設置して、次のような成果をあげられました。

  • 配信先の教室数が増えても安心の安定性
    既設の校内LANと接続するだけで、安定した校内放送を実現しました。また、オプションのデコーダによりほぼ遅延なく配信できるため、配信する教室数を気にせず、積極的に多くのお客様を招いて行事を行えるようになりました。
  • オンデマンドによる視聴が可能
    生放送と同時にオンデマンド用の動画ファイルも作成して共有しました。後からいつでも見直すことができるので、合唱会や音楽会などの行事の記録、視聴もすぐに行えます。様々な学校行事に用途が広がっています。
  • 生放送の映像とパソコン画面を同時に配信(オプション)
    パワーポイントのプレゼン資料を直接伝送して映し出すことも簡単にできるようになりました。カメラで写した資料の画像を配信するよりも、内容が鮮明に伝わります。また、オプションで設置したスイッチャーにより、メイン画面で資料ファイルを映しながら、画面上の小窓でプレゼンターを映し出す映像演出も可能で、臨場感のあるライブ配信が実現できました。

《導入ソリューション》
学校向け映像配信・管理システム『SCHOOL MEDIA in ONE』 

    • 既存の映像機器と校内LANに接続するだけで手軽に校内放送が始められます。持ち運びも簡単で、体育館・教室など校内のどこからでも配信することができます。
    • ライブ配信と同時に録画もできるため、追っかけ再生や後日の視聴も可能です。
    • 専用のコンパクトプレーヤーを使って教室のテレビやプロジェクターで視聴したり、PCやスマートフォン、タブレットがあればWEBブラウザ*でも視聴できます。(*Microsoft Edge、Safariなど)
    • このほか、動画教材や行事の写真などのデジタル資産を一元管理することもできます。
       

      学校のご紹介

      自らの賜物を生かし、豊かな知性と感性を育むフィールドを提供

      大阪府の南東端・河内長野市の緑豊かな丘陵地に立地する清教学園様は、キリスト教精神に基づき「一人ひとりの賜物を生かす」という理念のもと、男女共学の中高一貫教育を行っています。

      近年の取り組みは、SGH(スーパーグローバルハイスクール)アソシエイト認定校*(2018年現在)として全員がグローバル教育プログラムに取り組み、また一方では常に生徒のニーズに対応することを誇りとして、「学校図書館大賞*」を受賞した図書館、初等中等教育では珍しい「ラーニングコモンズ」の設置など、生徒の意欲を喚起し、知性と感性を磨く教育活動を行っています。

      ICT活用においても先進的で、全館無線LANやPC・タブレットの完備だけでなく、ICTを“文房具と同じ感覚”で使えるよう生徒の主体性を尊重して推し進める全国屈指の注目校です。

      *国のSGH事業にもとづき、国際的に活躍できる人材育成に向けた教育の開発・実践に取り組む高等学校等を、文部科学省が「SGHアソシエイト」に選定しています。
      *2014年、第44回学校図書館賞(全国学校図書館協議会主催)にて大賞を受賞

       

      選定の経緯

      画質の良さとライブ配信の安定性が課題。導入後のサポート体制も事業者選定の決め手に

      理事・総合企画部長の小林直行様に、導入を検討するに至った経緯をお聞きしました。
      「PTA講演会や学校説明会など大勢の人を招いて行う催しは、チャペル(講堂)と、そこに入りきらないお客様には教室に入ってもらい、教室に映像・音声を放送して視聴いただくことがあります。
      配信先の教室数が多いと、どこかの教室の放送が著しく遅延していました。生放送を安定させたいというニーズが高まり、せっかく新たなシステムに更新するなら応用も効いたほうが良いと考え、将来的に積極的に校内放送を利用することも視野に入れて、検討を始めました。」

      遅延のない配信というニーズに合わせて、日興通信ではデコーダ(映像変換器)を組み合わせた提案を行いました。

      法人事務局/ICTコーディネータ 高橋安史様に選定理由をお伺いすると「決め手は、画質と安定性です。本番とほぼ同じ環境で、1時間半~2時間の放送を行うデモをしていただきました。」

      その結果、画質が良くて配信の安定性が高い『SCHOOL MEDIA in ONE』に魅力を感じていただきました。

      さらに、法人事務局/ICTコーディネータの高橋様は「かつて何度もテストを行い、万全の体制で臨んでも、本番で遅延が起こることがあったので、不安はぬぐえなかったのですが、導入が決まってからもリハーサルや説明会当日に運用支援に来ていただけるということで、安心感を持ちました。」

      日興通信の、製品販売にとどまらないサポート体制に信頼をいただき、運用支援と併せて正式な依頼をいただきました。
       

      理事・総合企画部長 小林直行様

      法人事務局/ICTコーディネータ 高橋安史様

      今後の展望

      今までできなかったことをより便利に実現する

      導入後のご感想をお聞きすると小林様は、「パソコンの画面を入力して放送できるので、説明会のプレゼン資料(パワーポイントのスライド)が、別教室で視聴する画面にそのまま映せて飛躍的に見やすくなりました。それでいて、プレゼンターが小窓で出てくるのはとても魅力的です。」(下段3つ目の写真)

      また、今後の活用についての構想をお聞きすると、小林様は「全校集会を放送室から行う、例えば校長やゲストの講話を各教室に放送することなども今後は可能になると思います。」

      高橋様は、「毎年行う合唱コンクールはビデオカメラで録画し、コンクール後に各教室でクラスごとに視聴しながら振り返りを行います。そのため、映像を編集したりディスクにコピーする時間がなく、VHSタイプのカメラでクラス毎にテープを入れ替えて録画し、それを各クラスに配っていました。」

      今回導入いただいたシステムは、放送と同時にオンデマンド用の動画ファイルを作成して共有できることも特徴の1つです。

      「教室は全てネットワークがつながっていますから、各クラスで見たい動画を自由に選んで視聴できます。テープを入れ替える作業は削減できそうです」と期待を膨らませていただきました。
       

      チャペル調整室に設置した配信機器。机1台分のスペースがあれば十分設置できます。(スイッチャーはオプションです。)

      配信先の教室ではデコーダ(映像変換器)を通して放送。

      プレゼン資料と共に画面右下の小窓でプレゼンターの映像を配信。(オプション)

      清教学園中・高等学校様 プロフィール

      • 創立:1951年(昭和26年)
      • 所在地:大阪府河内長野市末広町623番地
      • 業種:学校教育
      • ホームページ:https://www.seikyo.ed.jp/

      ※記載内容は取材時(2018年6月)のものです。
      ※1:学校向け映像配信・管理システム『SCHOOL MEDIA in ONE』は、あらゆる業種のお客様にお使いいただけるよう仕様を変更して、現在『NIKKO Webブロードキャスト』として販売しています。