感染症対策と授業の両立、 複数教室に授業を同時配信するNIKKO Webブロードキャスト

札幌医療リハビリ専門学校様

導入のポイント

《導入前の課題》

  • 新型コロナ感染防止措置として、教室の座席間隔を空けると半数程しか収容できないため、複数教室に授業を同時配信する必要があった。
  • ドクターが授業をする際は、学生との接触機会を減らして安全に授業を行いたい。
  • 設定や接続が簡単で、機械に詳しくない教員でも使いやすい映像配信システムを探していた。

《導入の効果》

 多機能映像配信システム『NIKKO Webブロードキャスト』を導入

  • 各教室に授業を同時配信することで、コロナ禍でも感染リスクを抑えながら、授業を継続することができた。
  • 講師が学生と部屋を隔てて授業を行うことで、接触機会を減らしてより確実な感染防止対策を取ることができた。
  • 複雑な設定や接続がなく、教員が誰でもスムーズに使うことができた。
  • 校内LANやモニタなど、既に学校にある設備や機器を有効活用できた。

《導入ソリューション》

多機能映像配信システム『NIKKO Webブロードキャスト』

札幌医療リハビリ専門学校 構成イメージ

※メディアプレーヤーはオプション製品です。 *上記は一例で、各学校のご要望や、既存の機器を生かした構成をご提案します。

製品概要

  • ビデオカメラと校内LANに接続するだけで、手軽に校内放送が始められます。Web会議システムとは異なり、インターネット回線混雑の影響を受けず、安定した配信を行えます。
  • さらにインターネット配信機能も備えているため、eラーニングはもちろん、対面とオンライン併用のハイブリッド授業にも活用できます。
  • メディアプレーヤーを使って教室のモニタやプロジェクターで視聴したり、PCやスマートフォン、タブレットがあればWEBブラウザでも視聴できます。(*Microsoft Edge、 Safariなど)
  • NASを追加することで、ライブ配信しながら録画もできるので、追っかけ再生や後日の視聴も可能です。

《当社をお選びいただいたポイント》

  • お客様のニーズに合ったソリューションをタイミングよく提案し、的確な課題解決。
  • 実機を持参し、先生方に対して実際の使用を想定したデモを実施。
  • トラブル時にも安心、迅速なサポート体制。

 

導入の背景

複数教室に分散して授業を行う必要があった

高齢化社会においてニーズが高まる医療技術を専門的に学べる札幌医療リハビリ専門学校。通学に便利な札幌駅前で、最短3年で療法士を目指せる人気校です。
事務長の園田徳義様は、新型コロナ感染拡大により、授業運営に苦慮した当時を振り返ります。「感染防止対策を講じた授業が必要になりました。教室の座席間隔を空けると従来の半数程度しか収容できないので、複数教室で同時に授業を視聴する目的で、映像配信システムを導入することになりました。それから、インターネットを使ったWeb会議システムも含め、様々なソフトを検証しました。
政府からの通達で対面授業はできず、世間ではWebカメラが品薄、このままでは授業ができなくなるのではないかと危機を感じていたとき、日興通信から『NIKKO Webブロードキャスト』を紹介していただきました。」
 

整形外科学講師(医師) 河村秀朗先生

作業療法学科(昼間部)教員 白田典正先生

事務長 兼 庶務課長 園田徳義様

選定の経緯

校内LANを活用できて、接続が簡単

園田事務長はシステム選定のポイントを、「他社からも映像配信ツールが出ていて、教育現場でも使われ始めています。ブロードバンドを使ってライブ配信できたり、出先で使えるコンパクトなものなど。
学校では複数教室に同時に配信しなければいけないので、ネットがつながらなくても既存のLANを効果的に使えて、モニタにメディアプレイヤーさえつなげば視聴できるこのシステムに利点がありました。
他社製品と比較しても機器の接続が容易で、他の教室への持ち運びが軽くて便利です」とメリットを語ります。
また、「実際に教鞭を執る先生方の声は貴重です。デモには必ず立ち会ってもらい、使用感をヒアリングしました」と続けます。
副学科長であり作業療法学科教員として教壇に立つ白田典正先生は、「『1対多』でつながって、映像を送り出すだけなので、接続が簡単というのが決め手になりました」と口を揃えます。
同校の運用方法は、NIKKO WebブロードキャストにZoomを併用し、Zoomで教材資料を提示し、学生の反応を確認しながら、一方通行にならないよう授業を進めています。Zoomだけだと、資料と教員の身振りを同時に映すには設定が複雑になるのも課題でした。NIKKO Webブロードキャストを導入することで、Zoomでの設定・調整も不要になりました。
 

ドクターの河村先生は、別室から授業をライブ配信。

エンコーダとプレビューモニタがセットになったNIKKO Webブロードキャスト。 ※収納ケースはオプション

配信授業を受ける教室の学生。映像を流すだけの一方通行にならない工夫をしている。

導入の効果

ドクターによる授業は、生徒と別室でより安全に

園田事務長は当システムの最大の効果を「新型コロナウイルス対策として、講師と学生の接触機会、そして各教室の人の密度を減らせたこと」と語ります。
整形外科医の河村秀朗先生は、自身が会長を務める医院で働きながら、後進育成のため当校で「整形外科学」の授業を担当されています。「対面授業は学生さんも喜ぶし、私も表情が見え、ベストだと思います。しかしコロナ禍でこのシステムは重要な役割を果たすと思います。対面授業との差はさほどないと感じています。慣れれば問題ありません」と話します。
園田事務長によると、河村先生に講師のお願いをする際、「別室から遠隔での授業もできますとご説明したところ、快くお引き受けいただきました。ドクターでなければ教えられない科目がたくさんある。しかしウイルスを病院に持ち込むようなことがあってはならない。このような状況下で、授業をしてもらう先生を確保するのは非常に難しい。当システムが無ければ引き受けていただけなかったと思います。大変助かりました。」
 

今後の展望

インターネット配信により在宅学習や、他校の授業を受けられるように

今後の展望について伺うと、
「このシステムは、校内配信と同時にインターネット配信も出来ると聞いています。これを活用すれば、さらに学習の機会が増えると考えています。
当校は、交通の便が良い札幌駅のすぐそばにあって、遠方から通学する学生も多く、雪で電車が止まって来られなくなることもあります。そんなときは家で、インターネット配信の授業を視聴するよう指導すれば欠席扱いにしなくても済みます。アーカイブを在宅学習として予習・復習にも使えます。
それから、全国にある姉妹校に同様のシステムを導入して、学生が他校の授業も視聴できる環境を整備したいですね。学習機会はどんどん広がります(園田事務長)」と未来図を描かれていました。
 

札幌医療リハビリ専門学校様 プロフィール

  • 創立:1999年(平成11年)
  • 所在地:北海道札幌市北区北6条西1丁目3-1
  • 学科:理学療法学科、作業療法学科
  • ホームページ:http://sdc.tsuzuki.ac.jp/

※記載内容は取材時(2021年12月)のものです。